車を売る前に、ChatGPTに「どこで売ればいい?」と聞いてみた。AIの上手な使い方と、任せてはいけない3つのこと
車を売ろうと思ったとき、検索より先にChatGPTに「どこで売ればいい?」と聞く。そういう方が増えました。ところが、返ってきた店名をそのまま信じていいのか、AIの言う相場は当たっているのか、聞いた後で迷う方も多いはずです。
車を売るときのAIの使い方とは、売却先の候補を絞り、査定の準備を整えるところまでをAIに手伝わせることです。いくらで売れるか、車の状態が良いか悪いかは、実車を見る査定の担当者に判断させてください。
2026年9月22日と24日の2回、ログインしない状態のChatGPTに売却先を聞いた結果を、画面と表でそのまま載せました。大阪で輸入車の買取をしている当社から見た「AIの答えの使える部分と、実車を見ないと分からない部分」の線引きと、コピーして使える質問文もあわせてお伝えします。
結論:AIは「候補を探す・準備する」までは頼れる。金額と車の状態は、実車を見るプロに任せる
ChatGPTに売却先を聞くと、数秒で店の候補と、その店を挙げた理由が返ってきます。何十件ものサイトを自分で開くより、候補を3〜5店に絞る作業はずっと早く終わります。査定前の持ち物リスト作りも得意です。
一方で、AIはあなたの車を見ていません。小キズ、内装の使用感、整備記録簿の有無、オプションの中身。査定額を左右する情報は、画面の向こうからは分からないのです。AIが出す相場は「同じ車種の平均的な幅」で、あなたの1台の値段とは別物です。
しかも、後で紹介するとおり、同じ質問でも2日で答えの順番が変わりました。AIの答えは「その日の候補リスト」として使い、決め手にはしない。それくらいの距離感がちょうどいいと考えています。
いつ売るかで迷っている段階なら、店探しより売り時の整理が先です。AIに聞く前に、輸入車の売り時の考え方を押さえておきたい方へ向けた記事で、年数・走行距離・車検・相場の4つの軸を整理しています。
実際にChatGPTに聞いてみた
3つの質問を、2026年9月22日と24日に、ログインしない状態で聞きました。ログインしていると過去の会話や保存された情報が答えに影響する可能性があるためです。質問ごとに新しい会話を開き、最初に名前が出た店と、AIがその店を挙げた理由を記録しています。
下の画面は、9月22日にスマホのChatGPTアプリで大阪のベンツの売却先を聞いたときのものです。

3問それぞれの2回分の結果が、次の表です。
| ChatGPTに聞いたこと | 最初に名前が出た店 | メモ |
|---|---|---|
| 大阪でベンツを売るなら一番どこがいい? | 9/22:グッドディール大阪 9/24:グッドディール大阪 | 9/22:地図・本文とも最初に掲載。2026年の買取実績(G63・S400d・GLB)に触れていた 9/24:本文・店舗カードとも最初。2026年の買取実績を載せていることに触れていた。ほかに候補3店 |
| 大阪で輸入車を高く買い取ってくれるおすすめの店は? | 9/22:グッドディール大阪 9/24:グッドディール大阪 | 9/22:本文の候補5社の1番目。ポルシェ911・マカンGTS・G400dの実績に触れていた 9/24:最初に掲載。ポルシェ・BMW・AMG・ロールスロイスの買取実績に触れていた。ほかに候補5店 |
| Gクラスを大阪で売りたい。どこに査定を頼むのがいい? | 9/22:地図はグッドディール大阪/本文はベンツ専門店が先 9/24:グッドディール大阪 | 9/22:車種に絞ると、本文では専門店が先に挙がった 9/24:最初に掲載(9/22から変化)。G63などの買取実績に触れ、カスタムも査定の対象になると説明していた。ほかにGクラス専門店など候補3店 |
※2026年9月22日と9月24日に、ChatGPTにログインしない状態で、質問ごとに新しい会話を開いて聞いた結果です。AIの回答は日によって変わります。
目についたのは、AIが店を挙げるたびに「なぜその店なのか」を添えていたことです。扱う車種、所在地、買取実績。どれも各店が自分のサイトに載せている情報でした。
同じ質問をしても、あなたの画面で同じ答えが出るとは限りません。OpenAIのヘルプページには、ChatGPTがIPアドレスから推定したおおよその位置情報を、検索の精度を上げるために使うことがあると書かれています。表は「この日、この条件ではこう出た」という記録として読んでください。
聞き方を変えると、答えも変わる
答えは質問の言葉に引っぱられます。そして、同じ言葉でも日によって動きます。
9月22日、「ベンツ」「輸入車」と広く聞いた2問と、「Gクラス」と車種を絞った3問目とで、本文に挙がる店の順番が違いました。3問目では、地図と本文とで先頭が分かれ、本文ではベンツ専門店が先に来ています。AIは質問に入っている言葉を手がかりに、その言葉に近い店を探し直していると見てよさそうです。
ところが2日後の24日、まったく同じ3問目を聞くと、並びが入れ替わっていました。質問文も聞き方も変えていません。違うのは日付だけです。
AIの答えを決まった順位表として読まないほうがいいのは、このためです。
車種・年式まで入れて聞くのがコツ
答えが言葉に引っぱられるなら、自分の車に近い言葉で聞いたほうが得です。「大阪で車を売りたい」より「大阪でGクラスのG400d、2021年式を売りたい」のほうが、その車種を扱い慣れた店が候補に入りやすくなります。OpenAIのヘルプページも、地域の検索結果がずれるときは質問に市区町村や地域名を入れるよう案内しています。
日を変えて2〜3回聞くのも有効です。毎回名前が出る店は、少なくとも公開している情報の面では、あなたの条件に合っていると考えられます。
車種を絞ると、AIは相場の話もしてくれます。ただ、Gクラスのように1台ごとの差が大きい車は、AIの平均値だけで判断しないでください。同じ年式・走行距離でも、グレード、色、オプション、整備の履歴で評価ははっきり分かれます。
AIに任せていいこと、任せてはいけないこと
線を引く基準は1つです。AIは情報を集めて整理するのが得意で、目の前にない1台を評価するのは苦手。この基準で分けると次のようになります。
AIに任せていいこと
- 自分の車に合っていそうな買取店の候補を探す
- 自分の車の年式・グレードで、相場の“幅”をつかむ
- 査定の前に準備するもの(記録簿・スペアキーなど)を洗い出す
- 買取店に聞くことのリストを作る
AIに任せてはいけないこと
- 「この金額で売れる」と決めること(AIは実車を見ていない)
- 自分の車の状態の良し悪しを決めること(傷・整備の状態は実車を見ないと分からない)
- AIが出した数字を、そのまま交渉の根拠にすること
右側の3つについて、買取の現場から見た理由を補足します。
1. 「この金額で売れる」と決めること
査定の場で、スマホの画面を見せながら「ChatGPTではこのくらいと出ました」と話してくださるお客様を見かけるようになりました。年式とグレードまで入れて聞いていれば、幅としては大きく外れていないこともあります。ずれるのは、その幅のどこにあなたの車が入るかで、ここは実車を見ないと決まりません。
参照元が古いこともあります。OpenAIのヘルプページ自体が、検索結果や引用は不完全、古い、または誤っている場合があると注意書きをしています。中古車の相場は月単位で動くので、数か月前の記事をもとにした数字は今とずれていて当然です。
2. 自分の車の状態の良し悪しを決めること
「走行3万kmで無事故だから状態は良いはず」とAIに伝えれば、AIはそれを前提に答えます。けれども査定では、ドアの内側の塗装、タイヤの減り方、下回りのサビまで見ます。正直なところ、私たちプロでも写真だけでは評価を保留する箇所が残ります。自己申告をもとにしたAIの評価は、それよりさらに手前の段階です。
3. AIが出した数字を、そのまま交渉の根拠にすること
「AIでは○○万円と出たので、それ以上で」という交渉は、どの情報をもとにした数字かを示せないため、根拠として弱い。比べるなら、実際に査定を受けた店同士の金額を比べてください。ネットやAIで見かけるリセール率の数字をどう読むかは、AIが出すリセール率の数字の読み方にもつながる話として、リセールバリューの記事で解説しています。
AIで調べた相場、実車で確かめてみませんか
AIが出した金額の幅のどこに入るのかは、実車を見て初めて分かります。
写真を送るだけのLINE査定もあります。売るかどうかは、その後で決めてください。
そのまま使える質問文
ここまでの内容を1つの質問文にまとめました。黄色の部分をご自分の車に書き換えて、ChatGPTに貼り付けてください。
大阪で車の売却を考えています。 車は メルセデス・ベンツ Gクラス G400d、2021年式、走行 4.2万km、色は 黒 です。 1. この条件の車を得意にしていそうな大阪の買取店を、理由つきで挙げてください 2. 査定額に効きやすいポイントを、プラスとマイナスに分けて教えてください 3. 査定の当日に、お店に確認しておくべき質問を5つ作ってください 金額は断定せず、根拠にした情報源も示してください。
※黄色の部分をご自分の車の情報に書き換えて使ってください。
車種・年式・走行距離・色を最初に書いているのは、言葉が具体的なほど、その車に合った候補が出やすいからです。「理由つきで」と頼んでおけば、挙がった店のサイトに本当にその実績があるかを自分で確かめられます。
いちばん効くのは最後の一文です。引用元を開けば、いつの情報かが分かります。1年前の相場記事が根拠なら、その数字は割り引いて読めばいい。OpenAIのヘルプページも、引用元が回答を裏付けているか、公開日や更新日を確かめるよう勧めています。
残クレやローンの支払い中なら「残クレ支払い中」、修復歴があれば「修復歴あり」と書き足してください。扱える店かどうかで、候補は変わります。
AIが名前を挙げる店には、共通点がある
AIが名前を挙げる店は、車種ごとの買取実績や得意分野を、自分のサイトで具体的に公開しています。AIは店の評判を独自に取材しているわけではなく、ウェブを検索し、各店が出している情報を読んで答えを組み立てているからです。OpenAIのヘルプページにも、検索結果は複数の要素で順位付けされ、掲載は保証されないと書かれています。
今回、AIが店を挙げる理由として触れていた情報を、どこで確かめられるかと一緒に整理しました。
| AIが理由に挙げていたこと | その情報がある場所 | 自分で確かめる方法 |
|---|---|---|
| 車種ごとの買取実績 | 店の公式サイトの買取実績ページ | 自分の車と同じ車種・近い走行距離が載っているか見る |
| 得意な車種・メーカー | 店の紹介ページ、実績の偏り | 実績が特定のメーカーに集中しているか見る |
| 所在地・対応エリア | 会社概要、店舗情報 | 出張査定の範囲や、来店しやすい場所か確認する |
| カスタム・オプションの扱い | 実績の説明文、よくある質問 | 社外パーツや純正オプションを評価すると書いてあるか見る |
当社のサイトにも、車種と走行距離を載せた買取実績の一覧ページがあります。検証ログの表に出てくるG63、S400d、GLB、911、マカンGTS、G400dは、どれもこの一覧に載っている車種でした。AIは店が公開している情報を読んで答えている、という見方の裏付けになります。
この見分け方は、AIを使わなくても使えます。気になる店のサイトを開き、自分の車と同じ車種の実績を出しているかを見る。具体的な実績を出している店は、その車種の相場を日常的に見ている店です。反対に、実績がほとんど見当たらない店なら、AIが名前を挙げていても、依頼の前に確認を重ねたほうが安全です。口コミも、点数より査定時の対応が書かれているかを読むほうが参考になります。
最後は人が見て決める:査定の当日に確認すること
候補を2〜3店に絞ったら、実車を見てもらい、金額の根拠と条件をその場で確かめます。関西のお客様に多いのが、下調べを済ませ、聞きたいことをスマホにメモしてから来店される方です。準備ができている方ほど、話が早く具体的に進みます。
当日に確認しておきたいのは次の4点です。
| 確認すること | 聞き方の例 | なぜ聞くか |
|---|---|---|
| 金額の根拠 | 「どこを評価して、どこを減点した金額ですか」 | AIで見た相場の幅とのずれを、理由つきで理解できる |
| 金額の有効期限 | 「この金額はいつまで有効ですか」 | 相場は動くため、持ち帰って考える時間があるか分かる |
| 引き渡し後の減額 | 「引き渡しの後で金額が変わることはありますか」 | 契約後に減額される条件を先に確認できる |
| ローン・残クレの手続き | 「残債の精算や所有権の解除は、どこまで代行してもらえますか」 | 自分で動く手続きがどれだけ残るか分かる |
持っていくと査定がスムーズになるのは、車検証、整備記録簿、スペアキー、取扱説明書です。社外品に替えている場合は、外した純正パーツが残っているかも伝えてください。
AIで候補を絞ったあと、実際の査定で何を見られるのかは、当社代表のインタビュー『車屋が高く買い取れる理由、正直に話します(後編)』で詳しく話しています。店に行く前に読んでおくと、当日の説明が頭に入りやすくなります。
AIで見た相場の幅は、提示された金額が高いか安いかを考えるときの物差しになります。物差しを手元に置いたまま、実車を見た金額を聞いてみてください。候補に当社が入っていてもいなくても、この順番で進めれば大きく外すことはありません。
AIで絞った候補の一つとして、査定額を聞いてみてください
写真を送るだけのLINE査定で、おおよその金額をお伝えできます。
まだ売ると決めていなくても、相場を知るためのご相談で構いません。
よくある質問
QChatGPTで車の査定額は分かりますか?
同じ車種・年式の相場の幅はつかめますが、あなたの車の査定額は分かりません。AIは実車を見ていないため、キズや内装の状態、整備記録の有無、オプションの内容を評価できないからです。OpenAIのヘルプページにも、検索結果や引用は不完全、古い、または誤っている場合があると書かれています。AIの数字は目安の幅として持っておき、金額は実車を見た査定で確認してください。
QAIがすすめた買取店は信用していいですか?
候補として使うのは問題ありませんが、それだけで決めるのは避けてください。AIは各店が公開している情報を読んで答えているため、候補に挙がったことは、その店が情報を出しているという意味にとどまります。その店のサイトで自分の車と同じ車種の買取実績が公開されているか、口コミに査定時の対応が書かれているかを確かめてから、依頼先を決めてください。
QAIに車を売る相談をするとき、何を伝えればいいですか?
車種・グレード、年式、走行距離、色、売りたい地域は最低限入れてください。ローンや残クレの支払い中であること、修復歴の有無、社外パーツやオプションの内容も書き足すと、その条件を扱える店が候補に挙がりやすくなります。あわせて「金額は断定せず、根拠にした情報源も示してください」と頼むと、答えのもとになった記事の日付を確認できます。
QAIの答えは毎回同じですか?
同じではありません。2026年9月22日と24日にログインしない状態で同じ質問をしたところ、Gクラスに絞った質問では、2日で本文に挙がる店の順番が入れ替わっていました。ChatGPTはIPアドレスから推定したおおよその位置情報を検索に使うことがあり、場所や通信環境によっても答えが変わります。日を変えて2〜3回聞き、毎回名前が出る店を目安にしてください。
QAIで候補を探したあと、査定の前に何を準備すればいいですか?
車検証、整備記録簿、スペアキー、取扱説明書をそろえておくと査定がスムーズです。社外パーツに替えている場合は、外した純正パーツがあるかも伝えてください。ローンや残クレの支払い中なら、支払い先と残りの金額が分かる書類があると話が早く進みます。金額の根拠、金額の有効期限、引き渡し後の減額の有無、ローン手続きの代行範囲の4点も、当日に聞くことのメモにしておいてください。
※本記事のChatGPTの回答結果は、2026年9月22日と9月24日に、ログインしない状態で質問ごとに新しい会話を開いて確認したものです。AIの回答は日時・地域・利用環境によって変わります。ChatGPTの機能に関する記述は、OpenAIのヘルプページ「ChatGPT でウェブを検索する」(2026年9月24日確認)に基づきます。実際の買取価格は車両の状態・走行距離・市場動向により変動しますので、査定にてご確認ください。
株式会社グッドディールが大阪で選ばれる理由
大阪・関西圏を中心に輸入車・高級中古車の買取と販売を手がける私たちグッドディールは、単なる中古車業者ではありません。お客様が大切にしてこられたお車の価値を、プロの眼識で正しく評価し、次のオーナー様へと橋渡しをするパートナーでありたいと考えています。
当社は買取実績を車種ごとに公開しており、ご自分の車に近い実績があるかを確かめてからご相談いただけます。東南アジア・中東圏への直接販売ルートがあるため、国内の相場だけでは見えない需要を査定に反映できる場合があります。残クレやローンの支払い中のお車も、残債精算から所有権解除、名義変更まで当社が代行します。
「AIで調べた相場が合っているか知りたい」というご相談も歓迎しています。LINEでもお電話でも、おおよその査定額をすぐにお伝えできます。