コラム

いま、自動車業界全体に大きなうねりが起きています。それは「円安」。ここ数年の為替レート変動により、1ドル＝150円台という水準が定着しつつあります。 この動きは、私たちが扱う輸入車・高級車市場にも直接的な影響を与えています。ドイツ車、イタリア車、イギリス車など、海外から輸入される自動車はすべて「外貨建て」で取引されるため、円安になれば仕入れ価格が上昇します。 その結果、2023〜2025年にかけて多くの輸入車ブランドが新車価格を5〜15％引き上げました。たとえばメルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズなどの主力モデルは、数十万円単位で値上がりしています。 しかし、その波は新車だけでなく、中古市場にも確実に及んでいます。「じゃあ、今は買うべきなのか？」「もう少し円高を待つべきなのか？」——そんな疑問にお答えするために、本コラムでは円安が輸入車相場に与える影響と、大阪の現場で見える“賢い購入タイミング”を、専門店の視点から解説していきます。 円安が輸入車価格に与える3つの影響 円安は一見「値上がり」という単純な現象に見えますが、その裏では複雑なメカニズムが動いています。ここでは、円安が…

大阪では、街中を走るとメルセデス・ベンツやBMW、アウディ、ポルシェなど、輸入高級車を目にする機会が少なくありません。ビジネスエリアである北区・中央区を中心に、高級車は単なる移動手段ではなく、ステータスやこだわりの象徴として選ばれています。 特にここ数年は、新車価格の高騰や円安の影響もあり、中古の高級輸入車市場が急速に拡大しています。状態の良い個体をリーズナブルに購入できる点や、国産車にはないデザイン性・走行性能が支持されているのです。 しかし一方で、「輸入車は壊れやすい」「維持費が高い」というイメージを持つ方も多いでしょう。確かに、国産車とは構造や部品の考え方が異なり、特有のトラブルが発生しやすい部分があるのも事実です。この記事では、大阪で輸入高級車を取り扱う株式会社グッドディールが、実際の販売・整備経験をもとに、中古の輸入高級車で起こりやすい故障内容とその予防策を詳しく解説します。 高級輸入車で発生しやすい故障の特徴 輸入高級車は、走行性能や快適性を極めた設計が多く、その分、電子制御や機械構造が非常に精密です。これが「故障の多さ」と誤解される原因でもありますが、正しく理解すれば決し…

休日の夜、大切な人と過ごす時間を「忘れられないひととき」に変えてくれるのが、夜景と輸入車の組み合わせです。煌びやかな街明かりを見下ろす瞬間、助手席の相手が笑顔を見せてくれる…その情景は、何気ないデートを一瞬で特別な思い出にしてくれます。 関西は夜景スポットの宝庫です。神戸・六甲山の日本三大夜景をはじめ、奈良の若草山や大阪の生駒山、さらには京都や和歌山の穴場スポットまで、車でアクセスできる絶景が点在しています。そして、それらの景色は 「輸入車だからこそ」より一層美しく映える のです。 街のネオンに照らされたボディライン、山道を軽やかに駆け抜ける走行性能、車内に流れる音楽と柔らかい照明。国産車でももちろん楽しいドライブはできますが、輸入車が加わることで「大人のデート」らしい洗練と非日常感が生まれます。 この記事では、そんな「輸入車で行きたい関西の夜景スポット」を5つ厳選してご紹介します。さらに夜景ドライブを終えた後におすすめの、簡単な輸入車メンテナンス方法も合わせて解説。 「次のデートは少し特別にしたい」「輸入車の魅力を最大限に感じながら夜景を楽しみたい」そんな方にぴったりの内容になってい…

近年、自動車関連のニュースでよく耳にするようになったのが「走行税」や「走行距離課税」と呼ばれる新しい税制の検討です。すでに私たちが支払っている 自動車重量税やガソリン税、自動車税 に加えて導入される可能性があるもので、ドライバーにとっては大きな関心事となっています。 特にSNSや車関連のコミュニティでは、「これ以上税金が増えるのか？」「ガソリン税も払っているのに二重課税では？」といった不安の声が広がっており、関心の高さがうかがえます。 では、そもそも走行税とは何なのか？なぜ導入が議論されるようになったのでしょうか。ここから詳しく見ていきましょう。 走行税の基本的な仕組みと検討理由 近ごろニュースやSNSで取り上げられている「走行税（走行距離課税）」。名前は聞いたことがあっても、具体的にどんな仕組みなのか、なぜ政府が導入を検討しているのかを知っている方は意外と少ないかもしれません。 現在、日本ではガソリン税や重量税といった既存の税制があるにもかかわらず、新たに「走った距離に応じて税金を課す」という制度が議論されています。その背景には、電気自動車（EV）やハイブリッド車の普及による ガソリ…

「次の休日はどこに行こう？」忙しい日々を過ごす大人にとって、休日の数時間をどう過ごすかは大切なテーマです。特に、輸入車に乗る人にとっては、その走行性能やデザインを最大限に楽しめるのは 「ドライブ」 というシーンではないでしょうか。 関西エリアには、都会的な景色から自然豊かな道まで、輸入車で走ると格別に映えるルートが数多く存在します。神戸の山並み、淡路島の海岸線、歴史ある京都の里山など、走るシチュエーションによって愛車の魅力を再発見できるのも関西ならでは。 この記事では、そんな「輸入車で走るからこそ特別に感じられる」関西のおすすめドライブコースを5つ厳選してご紹介します。さらに、ドライブを楽しんだあとに実践したい、簡単な輸入車メンテナンス方法についても触れます。 これから輸入車を購入検討している方も、すでに愛車を持っている方も、ぜひ次の週末プランの参考にしてみてください。 輸入車ドライブの魅力 国産車と輸入車の違いは、単に「ブランド」や「デザイン」だけではありません。輸入車はその土地の文化や道路環境を前提に作られており、ハンドリング、加速性能、安定感などの点で独特の個性を持っています。ド…

トヨタのフラッグシップミニバン「アルファード」。街で見かければ誰もが振り返る存在感と高級感を兼ね備え、家族の移動からビジネス利用まで幅広いシーンで支持を集めています。 しかし、新車価格はグレードによって500〜800万円超。「欲しいけど、現金一括はもちろん、通常ローンでも月々の負担が大きすぎる…」と諦めてしまう人も少なくありません。 そんな中で近年注目を浴びているのが「残価設定型クレジット（残クレ）」です。「残クレを使えば、アルファードも現実的に手が届く」と口コミやSNSでも話題になっています。でも本当にお得なのか？リスクはないのか？ ここからは、残クレの仕組みとアルファードとの相性を丁寧に解説していきます。 残クレの仕組みをわかりやすく解説 残価設定型クレジットとは、数年後の車の価値をあらかじめ「残価」として設定し、その分を差し引いた金額だけを分割払いする仕組みです。 例を図式化すると… 車両本体価格 ＝ 残価（数年後の想定下取り価格）＋ 支払対象額 【700万円のアルファードを購入する場合】想定残価：350万円（3年後）支払対象額：700万円 − 350万円 ＝ 350万円この35…

輸入車の中古市場は、国や地域ごとに文化や価値観が大きく異なります。特にヨーロッパの富裕層が選ぶ中古高級車は、日本の市場とはブランドの好みから購入動機まで、驚くほど違いがあります。 この記事では、ヨーロッパと日本の中古高級車市場を比較しながら、経営者や富裕層の方が資産価値を守りつつ楽しむ車選びのヒントを解説します。 ヨーロッパの富裕層が好む中古高級車の特徴 ヨーロッパの富裕層が中古高級車を選ぶ基準は、日本の市場感覚とは大きく異なります。単に高級ブランドであることや走行距離が短いことよりも、その車が歩んできたヒストリー（来歴）や文化的背景が重視されます。 私たち株式会社グッドディールは、長年にわたりヨーロッパからの直輸入や現地オークションの視察を行ってきましたが、その中で「なぜこのモデルがこの価格で取引されるのか」という、日本では理解されにくい評価基準を何度も目にしてきました。 ここでは、現場で得た知見を交えながら、ヨーロッパの富裕層が好む中古高級車の傾向を詳しくご紹介します。 ブランドの傾向 ヨーロッパの富裕層が中古車を選ぶ際、真っ先に重視するのはブランドの“歴史”です。例えば、英国では…

経営者にとって「車」は単なる移動手段ではありません。とくに都市・大阪においては、ビジネス上の出会いや対面の機会が多く、第一印象が大きな影響を及ぼします。 初対面の取引先があなたの会社に訪れたとき、あるいは営業車として街中を走っているとき、どんなクルマに乗っているかで「企業の印象」が決まるケースは少なくありません。高級車や輸入車には、“企業の安定性”や“経営者としての成功の証”といった無言のメッセージがあります。 また、車は節税対策のツールとしても優秀です。法人名義での取得やリース契約、減価償却の活用によって、しっかりと経費計上することができ、結果として会社の利益を守ることにもつながります。 特に大阪のように都市圏かつ競争の激しいエリアでは、「クルマ」という経営資源をうまく活用していくことが、経営戦略の一部になる時代です。 経営者の車選びで重視すべき3つの視点 ① 節税効果（減価償却・リース活用） 車両は「固定資産」に該当し、法定耐用年数に基づいて減価償却が可能です。とくに法人で購入・リースする場合、車両価格や維持費用を経費として処理することで、節税メリットを享受できます。さらに、高級車…

法人を経営していると、営業や訪問、社内移動のために車を必要とする場面が多くあります。その際、経営者自身が個人名義で購入するケースも見受けられますが、実は法人名義で車を購入することで、税務上のメリットや資産管理の利点が多く存在します。 とはいえ、法人名義での車両購入には、手続きの違いや会計処理上の注意点もあり、間違った運用をすると節税どころか経費として認められなくなるリスクも伴います。 この記事では、法人で車を購入する際に知っておくべき正しい知識と判断基準を、制度・会計・税務の事実に基づいて、できるだけ分かりやすく解説していきます。 法人名義で車を購入するとはどういうことか？ 法人が車を購入する場合、購入契約者・登録名義人・所有者が法人（会社）であることが前提となります。これは車検証の「使用者」欄に法人名が記載されていることによって確認されます。 法人名義の車は、会社の固定資産として扱われ、減価償却を通じて経費化することが可能です。つまり、購入費用を一度に経費とすることは原則できませんが、数年間にわたり段階的に費用化していくことが認められます。 また、法人名義で車を取得することで、車の維…