ランクルの盗難は7割減、それでも1位。乗り続けるか売るかの判断軸
「ランクルは盗まれる」——ここ数年、ランドクルーザーのオーナーにとって、これはほとんど常識のように語られてきました。実際、2025年上半期の盗難台数は765台。2位のプリウスに倍以上の差をつけた、圧倒的なワースト1位でした。
ところが2026年8月、警察庁が公表した最新の統計を見て、正直なところ私たちも一度読み直しました。ランドクルーザーの盗難台数が、219台まで落ちていたからです。1年前の3割にも届きません。
ではもう安心してよいのか。ここが今回の記事でいちばんお伝えしたいところで、答えは「単純にそうとは言えない」です。台数が7割減っても、ランドクルーザーは依然としてワースト1位のまま。しかも大阪府に限れば、自動車盗の認知件数は前年より26%増えています。
弊社グッドディールは大阪を拠点に、輸入車・高級車の買取と海外への直接販売を行っています。「盗まれやすい車」がなぜ盗まれるのか、その裏側にある海外需要と相場を、日々の査定の中で見てきました。今回は警察庁の一次データを起点に、ランクルオーナーが「このまま乗り続ける」か「相場が高いうちに手放す」かを判断するための材料を、できるだけ淡々とお伝えします。売却ありきの記事にはしません。乗り続けた方が合理的なケースも、はっきり書きます。
警察庁の最新統計:ランクルの盗難は「激減」した
まず事実を数字で押さえます。警察庁生活安全企画課が2026年8月3日に公表した「令和8年上半期における車名別盗難台数の状況」がこちらです。
| 順位 | メーカー | 車名 | 2026年上半期 | 2025年上半期 | 増減 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ | ランドクルーザー | 219台 | 765台 | −546台 |
| 2位 | トヨタ | プリウス | 170台 | 289台 | −119台 |
| 3位 | トヨタ | アルファード | 97台 | 191台 | −94台 |
| 4位 | トヨタ | ハイエース | 92台 | 97台 | −5台 |
| 5位 | ダイハツ | ハイゼット | 56台 | 38台 | +18台 |
| 6位 | トヨタ | クラウン | 50台 | 107台 | −57台 |
| 7位 | トヨタ | レクサスRX | 48台 | 141台 | −93台 |
| 8位 | トヨタ | レクサスLS | 45台 | 55台 | −10台 |
| 9位 | スズキ | キャリイ | 40台 | 43台 | −3台 |
| 10位 | トヨタ | ヴェルファイア | 38台 | 37台 | +1台 |
※出典:警察庁 生活安全企画課「令和8年上半期における車名別盗難台数の状況」(2026年8月3日公表)。原典は警察庁「自動車盗難等の発生状況」のページで確認できます。なお同資料の注記にあるとおり、ここでいう「盗難台数」は盗難等車両手配がなされた車名が判明している車両で、未遂等を含まないため、犯罪統計上の自動車盗難認知件数とは数え方が異なります。
ランドクルーザーの765台→219台は、率にして約71%減。レクサスRXも141台→48台と3分の1近くまで下がっています。上位10車種のうち8車種が減少という結果で、ここ数年の統計では珍しい動きです。
参考までに、この数字がどれだけ大きく振れているかを時系列で見ておきます。ランドクルーザーの上半期盗難台数は、2024年上半期が590台、2025年上半期が765台と増え続けたあと、2026年上半期に219台へ急落しました。「ずっと右肩上がりだったものが、1年で折れた」という形です。
買取の現場でも、この空気の変化は少し感じています。1年前は査定にお伺いすると、ほぼ毎回のように盗難の話題が出ました。最近は「そういえば最近あまり聞かなくなった」とおっしゃるお客様も増えています。ただし、これを「もう大丈夫」と読むのは少し早い、というのが次の話です。
それでもランクルがワースト1位である、という事実
台数が7割減っても、ランドクルーザーは車名別ワースト1位から動いていません。2位のプリウスとの差は49台。5年以上にわたって首位を守り続けている車種は、他にありません。
ここは冷静に読む必要があります。統計の母数そのものが下がったのであれば、ランクルだけが特別に狙われ続けているとは言えません。しかし警察庁の別資料「自動車盗難等の発生状況等について」(令和8年2月・生活安全企画課)を見ると、自動車盗の認知件数は令和7年(2025年)で6,386件と、前年の6,080件から5.0%増加しています。令和4年以降は増加基調が続いている、というのが警察庁の説明です。
つまり、自動車盗全体は増えている一方で、ランクルなど特定の人気車種への集中が緩んだ、という読み方が実態に近いと考えられます。犯行グループが狙う車種を入れ替えている可能性もあります。実際、上位10車種のうちダイハツ・ハイゼット(38台→56台)とヴェルファイア(37台→38台)は増えており、軽トラックが上位に入ってきているのは近年の特徴です。
もうひとつ、見落とされがちな数字があります。同資料によれば、令和7年の自動車盗のうち「キーなし」(キーを車内に残していない状態)の割合は77.8%で、統計上もっとも高い水準です。おおむね4台に3台が、鍵の管理とは関係なく持ち去られている。電子的な手口が主流になった、ということが数字にはっきり出ています。
なぜ2026年に入って急減したのか
ここは断定を避けて書きます。警察庁は「令和8年上半期に減った理由」を明示していないためです。ただ、関連する動きとして押さえておくべき事実がいくつかあります。
官民合同での対策が一段階進んだ
警察庁・財務省・経済産業省・国土交通省・環境省に、損保協会、自工会、日本中古車輸出業協同組合、日本オートオークション協議会などが加わる「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」が、令和8年2月に「自動車盗難等防止行動計画」を改定しています。この計画は平成14年に策定されたもので、改定は対策の枠組みが見直されたことを意味します。
「ヤード」対策への圧力
警察庁の資料は、近年の自動車盗難の実態をこう説明しています。特定の車種を狙って盗み、いったん駐車場等に保管し、都道府県境をまたいで悪質な自動車解体ヤード等へ持ち込み、海外に不正に輸出する——という流れです。犯行グループについても「匿名・流動型犯罪グループの特徴を有している」と明記されています。
裏を返せば、出口であるヤードと不正輸出の経路が締まれば、割の合わなくなった車種から手が引かれます。ランドクルーザーのように大型で目立ち、コンテナ輸出の過程で発覚しやすい車種は、その影響を受けやすいと考えるのが自然です。
ただし——ここが重要なのですが——これは「需要が消えた」という話とは違います。持ち出す経路が難しくなっただけで、海外でランクルが欲しがられている状況そのものは、私たちが日々輸出の実務で見ている限り、まったく変わっていません。
【買取店の視点】盗難が減っても、ランクルの相場は下がっていない
ここが、防犯専門店にも保険会社にも書けない部分だと思うので、率直にお話しします。
盗難が多い車種と、買取相場が高い車種は、ほぼ同じリストになります。理由は単純で、どちらも「海外で強い需要がある」という同じ源泉から生まれているからです。ランドクルーザーは中東・アフリカ・オーストラリアなどで圧倒的に支持されており、その需要が正規の輸出ルートを通れば買取価格の高さになり、不正なルートを通れば盗難のリスクになる。同じ一つの需要が、二つの顔で表れているだけなのです。
誤解のないように申し添えますが、私たちのような買取業者が行っているのは、正規の手続きを踏んだ中古車の輸出です。名義変更・輸出抹消登録・通関を経て、合法的に海外のバイヤーへ販売しています。盗難車の流通とは、経路も手続きもまったく別のものです。ただ、「なぜ海外がその車を欲しがるのか」という需要の中身については、同じものを見ている。だからこそ、この因果関係をお伝えできます。
この構図が分かると、今回の統計の読み方が変わります。盗難台数が減ったことは、ランクルの海外需要が落ちたことを意味しません。実際、買取の現場での実感として、ランドクルーザー300系の相場は2026年に入っても堅調に推移しています。グレードや装備によっては、新車時の価格に近い、あるいはそれを上回る評価がつくケースも珍しくありません。
関西のお客様に多いのが、「盗難が怖いから手放したい」というご相談です。動機としては十分に理解できるのですが、査定させていただくと「思ったより高い」と驚かれる方がほとんどです。リスクが高い時期は、同時にいちばん高く評価される時期でもある——この逆説は、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。円安や関税が輸入車相場に与える影響については、円安・関税と輸入車の売り時を分析した記事もあわせてご覧いただくと、相場全体の動きがつかみやすいと思います。
オークションで実際にいくらの値がつくのか、海外にどう売れていくのかという輸出の実際については、当社代表が業界の内側を包み隠さず話したインタビュー(前編)で詳しくお伝えしています。相場が「誰によって」決まっているのかが分かる内容ですので、判断材料としてお読みいただければと思います。
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主な手口と、今の対策の到達点
先ほど触れた「キーなし77.8%」が示すとおり、現在の主流は電子的な手口です。代表的な3つを簡単に整理しておきます。
| 手口 | 仕組み | 電波遮断ポーチで防げるか |
|---|---|---|
| リレーアタック | 室内にあるスマートキーの微弱電波を増幅し、車側に「キーが近くにある」と誤認させる | 防げる |
| CANインベーダー | 車両内部のCAN通信線に機器を物理接続し、電子制御を乗っ取って解錠・始動する | 防げない |
| コードグラバー | スマートキーの認証コードそのものを傍受・複製する | 防ぎにくい |
押さえておきたいのは、スマートキーを電波遮断ポーチに入れる対策だけでは、CANインベーダーには効かないという点です。車両の配線に直接触る手口なので、キーの電波を止めても意味がありません。バンパー内側やヘッドライト周辺など、外から手が入る隙間から数分で接続されてしまいます。
警察庁も、単一の対策ではなく複合的な防犯対策を呼びかけています。具体的には、警報装置に加えてハンドルロックやホイールロック等の固定器具、GPS追跡装置の活用、車種を特定させないためのボディカバー。駐車場側では、センサーライト・防犯カメラ・車止めポールの設置、自宅以外に停める場合は防犯設備が整い管理された駐車場を選ぶこと、とされています。
それぞれの機器の選び方や、予算別にどこから手を付けるべきかについては、高級車の盗難対策を予算別にまとめた記事で詳しく解説しています。本記事では「対策にいくらかかるのか」を、判断材料として金額に直す作業に絞ります。
対策にかかる費用を「年額」に直してみる
盗難対策の話が判断につながりにくいのは、費用が「導入時に一度きり」の形で語られるからだと思います。実際には、あと何年その車に乗るかで、負担の意味はまったく変わります。そこで、ざっくりと年額に直してみます。
| 対策 | 導入費用の目安 | 5年乗る場合の年額換算 |
|---|---|---|
| 物理ロック(ハンドル・タイヤ) | 数千円〜2万円程度 | 年1,000〜4,000円程度 |
| メーカー純正の後付けセキュリティ | 2万円台〜3万円台(工賃込・車種により異なる) | 年5,000〜7,000円程度 |
| 専門店施工の本格セキュリティ | 20万円前後になる例も | 年4万円程度 |
| GPS追跡装置 | 本体費用+月額利用料が発生するタイプが一般的 | 月額×12+本体按分 |
| 車両保険(盗難リスクの高い車種) | — | 車種・等級・年齢条件で大きく変動 |
※上記は自動車メディアおよび販売店・施工店が公開している価格情報に基づく2026年8月時点の参考値です。実際の費用は車種・グレード・施工内容により異なりますので、必ず見積りをお取りください。
この表の要点は「高い/安い」という話ではなく、年額に直すと多くのケースで数千円〜4万円程度の範囲に収まるという点です。つまり、対策コストそのものが売却を決める理由になることは、実はあまり多くありません。判断を分けるのは、次に説明する「盗まれたときに何が起きるか」の方です。
正直なところ、私たちプロから見ても、数千万円クラスの車に数万円の対策を入れないのは合理的ではないと感じます。買取の現場で日々感じるのは、対策の有無より「対策を検討したことがあるかどうか」で意識の差が大きい、ということです。
もし盗まれたら?車両保険と、残クレ中の残債の話
ここが、意外なほど知られていない部分です。「車両保険に入っているから大丈夫」と考えている方が多いのですが、実務としてはもう少し複雑です。
支払われるのは「契約時に決めた金額」が上限
盗難は一般に全損として扱われ、車両保険から保険金が支払われます。ただし支払額の基準になるのは、契約時に保険会社と取り決めた車両保険金額(協定保険価額)です。これは契約時点の市場価格を基に決められるもので、契約期間中に中古車相場が上がったからといって、自動的に増額される仕組みにはなっていません。
ランドクルーザーのように相場が強含みで推移している車種では、ここにズレが生まれることがあります。数年前に設定した保険金額のまま更新を続けていると、いざというときの保険金が、今の実勢価格に届かない可能性がある。契約更新のタイミングで、設定額が今の相場と大きく離れていないかを一度確認しておくことをおすすめします。詳しい条件は保険会社・商品によって異なりますので、必ずご契約中の約款や代理店にご確認ください。
残クレ・ローン中に盗まれたらどうなるか
もうひとつが残債の問題です。残価設定型クレジット(残クレ)やオートローンの支払い中に車が盗まれた場合、車が手元から消えても、信販会社への支払い義務は消えません。保険金はまず残債の清算に充てられるのが一般的で、保険金が残債を下回れば、その差額は自己負担になります。
残クレは、契約終了時に据え置いた残価の分だけ元金が減りにくい構造です。そのため、中途の段階では「残債>車両保険金額」という状態が起こり得ます。実際に当社へご相談いただく方の中にも、残クレの残債構造をご存じないまま乗られている方は少なくありません。残クレ契約の仕組みや途中売却の考え方については、残クレ中の車を途中で売る手順と判断基準をまとめた記事で整理しています。
大阪・関西のランクルオーナーが置かれている状況
全国の統計だけを見ていると見落とすのですが、大阪の数字は全国の傾向と逆を向いています。
| 都道府県 | 令和7年 認知件数 | 令和6年 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 愛知 | 1,051件 | 866件 | +21.4% |
| 埼玉 | 756件 | 781件 | −3.2% |
| 神奈川 | 649件 | 536件 | +21.1% |
| 茨城 | 540件 | 567件 | −4.8% |
| 千葉 | 539件 | 706件 | −23.7% |
| 大阪 | 526件 | 417件 | +26.1% |
| 兵庫 | 118件 | 150件 | −21.3% |
| 京都 | 61件 | 50件 | +22.0% |
| (参考)東京 | 164件 | 223件 | −26.5% |
※出典:警察庁 生活安全企画課「自動車盗難等の発生状況等について」(令和8年2月)。自動車盗の都道府県別認知件数。
大阪府の526件は全国6位。上位5県(愛知・埼玉・神奈川・茨城・千葉)だけで全国の55.4%を占める中、大阪はそのすぐ次に位置しています。注目すべきは増減率で、全国平均が+5.0%のところ、大阪は+26.1%。東京が−26.5%と大きく減らしているのとは対照的です。
背景として考えられる要素はいくつかあります。大阪湾岸に大規模な港湾があり、中古車輸出の動線として機能していること。都市部でありながら、東京ほど機械式立体駐車場の比率が高くなく、月極や青空駐車の比率が相対的に高いこと。関西圏は府県境が近く、車での広域移動が容易なこと。警察庁が指摘する「都道府県境をまたいでヤードに持ち込む」という手口とは、地理的に相性が良い環境と言えます。
大阪エリアでは特に、屋外駐車のお客様からのご相談が多い傾向があると感じています。弊社の本拠地である大阪で日々査定にお伺いしていても、マンションの機械式に入らないサイズのランドクルーザーを、やむを得ず近隣の青空月極に停めている——というケースは本当によく拝見します。全国の統計が下がったからといって、大阪のオーナーが警戒を緩めてよい状況にはなっていない、というのが率直な見立てです。
「乗り続ける」か「売る」か、判断フロー
ここまでの材料を、判断の形に整理します。先に結論を言えば、盗難統計だけを理由に売却を決めるのは合理的ではありません。判断を分けるのは、駐車環境・残債の有無・保有予定年数の3つです。
| あなたの状況 | 合理的な選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 屋内garage・機械式など施錠された駐車環境/残債なし/まだ乗りたい | 乗り続ける | 盗難リスクは環境で大きく下げられる。相場も当面は堅調で、慌てて動く理由が薄い |
| 青空駐車/対策未実施/あと3年以上乗る予定 | 対策してから乗り続ける | 年額換算での対策費用は数千円〜4万円程度。保有年数が長いほど投資効率がよい |
| 青空駐車/残クレ・ローン残債あり/保有予定は1〜2年 | 売却を検討する価値が高い | 盗難時に残債だけが残るリスクがあり、かつ残り保有期間が短いと対策費用を回収しにくい |
| すでに乗り換えを考えている/車検が近い | 今の相場を確認してから決める | 相場が高い局面では、車検を通す前に査定した方が手取りが変わることがある |
| 盗難が不安で手放したい(それ以外に不満はない) | まず査定額を知る | 金額を見てから決めても遅くない。想定より高く、対策して乗り続ける結論になる方も多い |
「売らない」が正解になるケースをはっきり書いておきます
買取店がこう書くのは妙に思われるかもしれませんが、事実として、売らない方が合理的な方は少なくありません。
- シャッター付きガレージや機械式駐車場など、物理的に持ち出しにくい環境で保管している
- すでにセキュリティを施工済みで、追加の出費が発生しない
- ローン・残クレの残債がなく、盗難時に金銭的な穴が空きにくい
- その車でなければならない用途(けん引・アウトドア・多人数乗車など)がある
- 次に欲しい車の納期が長く、売却後に足がなくなる
この条件に当てはまる方に「今売らないと損をする」とお伝えするつもりはありません。盗難統計は判断の材料のひとつであって、判断そのものではないからです。先日ご相談いただいたお客様も、査定額をご覧になった上で「この金額なら、対策を入れてもう2年乗ります」という結論を出されました。それも立派な判断だと思っています。
まとめ:数字を正しく読んで、慌てずに決める
- 2026年上半期のランドクルーザーの盗難台数は219台。前年同期の765台から約71%減と大きく下がった
- ただし車名別ワースト1位は変わらず、自動車盗全体(令和7年6,386件)は増加基調が続いている
- キーなしでの被害が77.8%と過去最高。鍵の管理だけでは防げない手口が主流になっている
- 大阪府の認知件数は526件で全国6位、前年比+26.1%。全国平均(+5.0%)を大きく上回っている
- 盗難が減ったことと、海外需要・買取相場が下がることはイコールではない
- 対策費用は年額に直すと数千円〜4万円程度。判断を分けるのは駐車環境・残債・保有予定年数
売るか乗り続けるかを決める前に、今いくらの車なのかを知る。順番としてはそれが先だと考えています。金額が分かって初めて、対策費用が高いのか安いのかも判断できるようになります。
よくある質問
Qランクルの盗難が減ったなら、もう対策はしなくていいですか?
対策を緩める根拠にはなりにくい、というのが実情です。2026年上半期のランドクルーザーの盗難台数は219台と前年同期の765台から大きく減りましたが、車名別ではワースト1位のままで、2位のプリウス(170台)との差も49台あります。また警察庁の資料では自動車盗の認知件数そのものは令和7年で6,386件と前年比5.0%増、キーなしでの被害が77.8%と過去最高水準です。特定車種への集中が緩んだ一方で、盗難という事象自体が減ったわけではないとお考えください。
Q盗難が減ったということは、ランクルの買取相場も下がりますか?
必ずしも連動しません。盗難台数が減った背景には、ヤードや不正輸出への対策強化といった出口側の要因が考えられますが、これは海外でランドクルーザーが求められている需要そのものが減ったことを意味しないためです。正規の輸出ルートを通じた海外需要は引き続き強く、2026年8月時点でも相場は堅調に推移しています。ただし相場は為替や現地の景気に影響を受けるため、具体的な金額は査定時点でご確認ください。
Q残クレやローンの支払い中に盗まれたら、支払いはどうなりますか?
車が手元から無くなっても、信販会社への支払い義務そのものは残ります。車両保険に加入していれば保険金が支払われ、一般的にはまず残債の清算に充てられますが、保険金額が残債を下回った場合、その差額はご自身の負担になります。残価設定型クレジットは据え置いた残価の分だけ元金の減りが遅いため、契約の中途では残債が保険金額を上回る状態が起こり得ます。契約内容と車両保険金額の関係を一度確認しておくことをおすすめします。
Q車両保険に入っていれば、盗まれても同じ車を買い直せますか?
必ずしもそうとは限りません。盗難は一般に全損として扱われますが、支払いの基準になるのは契約時に保険会社と取り決めた車両保険金額(協定保険価額)で、契約期間中に中古車相場が上がっても自動的に増額される仕組みにはなっていません。ランドクルーザーのように相場が強い車種では、数年前に設定した金額のまま更新していると、いざというときの保険金が現在の実勢価格に届かない可能性があります。更新のタイミングで設定額を見直すとよいでしょう。詳細は保険会社・商品により異なりますので、ご契約中の約款や代理店にご確認ください。
Q大阪で青空駐車しかできません。何から手を付けるべきですか?
まず物理的な固定器具(ハンドルロック・タイヤロック)と、車種を特定させないためのボディカバーが、費用対効果の面で始めやすい対策です。そのうえで警報装置やGPS追跡装置を組み合わせる、というのが警察庁も呼びかけている複合的な対策の考え方になります。大阪府の自動車盗認知件数は令和7年で526件と全国6位、前年比では26.1%増と全国平均を大きく上回っているため、屋外保管の場合は早めの着手をおすすめします。予算別の具体的な選び方は、当社の盗難対策ガイドの記事でも解説しています。
※本記事に掲載している盗難台数・認知件数は、警察庁生活安全企画課「令和8年上半期における車名別盗難台数の状況」(2026年8月3日公表)および「自動車盗難等の発生状況等について」(令和8年2月)に基づく2026年8月時点の数値です。対策機器の費用は自動車メディア・販売店・施工店の公開情報に基づく参考値であり、車種・グレード・施工内容により変動します。買取相場についても市場動向・為替・車両状態により変動しますので、最新の情報は警察庁公式サイトおよび各社にご確認ください。
株式会社グッドディールが大阪で選ばれる理由
大阪・関西圏を中心に輸入車・高級中古車の買取と販売を手がける私たちグッドディールは、単なる中古車業者ではありません。お客様が大切にしてこられたお車の価値を、プロの眼識で正しく評価し、次のオーナー様へと橋渡しをするパートナーでありたいと考えています。
ランドクルーザーをはじめとする海外で需要の高い車種は、正規の手続きを踏んだ海外への直接販売ルートを持っているかどうかで、評価額が変わることがあります。当社は東南アジア・中東圏への直販ルートを保有しており、国内相場だけでは見えない価値を査定に反映できる場合があります。残クレ・ローン中のお車についても、信販会社への残債精算から所有権解除、名義変更まで当社が代行します。お客様にご用意いただくのは実印と印鑑証明だけです。
「まだ売ると決めたわけではないが、相場だけ知っておきたい」——そうしたご相談も歓迎しています。押し売りは一切いたしません。まずはお気軽にご相談ください。LINEでもお電話でも、おおよその査定額をすぐにお伝えできます。