輸入車SUVの燃費は悪い？国産SUVとの比較でわかる本当の魅力

「輸入車SUVは燃費が悪い」──そう聞くと、多くの方が「重くてガソリンを食う」「維持費が高そう」というイメージを思い浮かべるでしょう。
確かに一昔前の輸入SUVは、大排気量エンジンを搭載し、パワーや快適性を優先したモデルが多く、数字上の燃費では国産SUVに劣ることがありました。

しかしここ数年で状況は一変しています。
欧州メーカー各社が排ガス規制強化と燃費性能の両立を目指し、ディーゼル化・マイルドハイブリッド化・プラグインハイブリッド化など、次世代技術を急速に導入してきたのです。

結果として、最新の輸入SUVは“走りの良さと燃費の良さを両立”するクルマへと進化しています。
この記事では、そんな輸入SUVの燃費事情を、国産SUVとの比較を交えながら分かりやすく解説していきます。

輸入車SUVの燃費が悪いと言われてきた3つの理由

かつて輸入SUVが「燃費が悪い」と言われていた背景には、いくつかの理由があります。
順に見ていきましょう。

① 大排気量エンジンと高出力志向

欧州メーカーのSUVは、長距離高速走行を前提に設計されているため、3.0Lや4.0Lといった大排気量エンジンが主流でした。
その分、トルクや加速力は抜群ですが、当然燃料消費も多くなります。

特にドイツ車（BMW・メルセデス・アウディ）は走行安定性やパワーを重視するため、燃費よりも「いかに快適に・安全に走れるか」を優先していました。

② 車重の増加と装備の充実

高級車としての快適性を重視するため、遮音材・安全装備・電動シートなどが豊富に装備され、結果的に車重が2トンを超えるモデルも珍しくありません。
車重が増えれば燃費は落ちますが、その分、乗り心地や静粛性は大幅に向上します。

③ 欧州と日本の燃費基準の違い

もう一つの大きな理由が、燃費測定方法の違いです。
ヨーロッパでは「WLTPモード」、日本では以前「JC08モード」などが使われており、実際の走行条件に差がありました。
つまり、同じ車でもカタログ燃費の数字が低く出やすい傾向があったのです。

とはいえ、技術革新で「燃費の悪さ」は過去の話に

ここ数年、ヨーロッパでは環境規制が急激に厳しくなりました。
その結果、メーカーは次々と燃費向上技術を投入しています。

・メルセデス・ベンツ：48Vマイルドハイブリッドを標準化
・BMW：ディーゼル＋ターボの効率化で燃費改善
・ボルボ：全モデル電動化を宣言、ハイブリッドSUV中心へ
・アウディ：マイルドハイブリッド＋クアトロシステムの最適化

もはや「輸入SUV＝燃費が悪い」という時代ではありません。
むしろ“パワーと燃費を両立したクルマ”が増えているのです。

欧州メーカー別に見る「燃費向上」の実力

燃費の良いSUVと聞くと、国産車のハイブリッドモデルを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、近年の輸入SUVは技術の進歩により、国産SUVに迫る、あるいは上回る燃費性能を実現しています。

では、実際のメーカー別に見ていきましょう。

メルセデス・ベンツ：走りも燃費も両立するマイルドハイブリッド

GLCやGLEといった主力SUVには、48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されています。
停車・発進時のモーターアシストにより燃費を大幅に改善し、
「GLC220d（ディーゼル）」では平均15km/L前後を実現。
国産SUVのハリアーやCX-8と同等レベルの燃費を誇ります。

しかも、静粛性とトルクの太さで長距離ドライブの疲労感が圧倒的に少ない点も見逃せません。

BMW：ディーゼル×8速ATの黄金バランス

BMWのX3・X5シリーズは、直列6気筒ディーゼル＋高効率8速ATの組み合わせが絶妙。
X3 xDrive20dは実燃費14〜16km/Lと高水準で、
しかも軽快な加速と滑らかなシフトフィールは“燃費を意識せず乗っても好成績”という仕上がり。

輸入SUVの中でも、BMWのディーゼルモデルは燃費と走りのバランスが最も優秀といえます。

アウディ：マイルドハイブリッドで都会派SUVが進化

アウディQ5やQ8では、48Vマイルドハイブリッド＋ターボエンジンを採用。
高速巡航時にエンジンを休止する“コースティング機能”により、
市街地でも12〜14km/L台をマークします。
また、アウディ特有のクアトロ（四輪駆動）が滑らかに制御され、安定した走行を維持。
燃費性能だけでなく、安全性能や快適性でも高い評価を得ています。

ボルボ：電動化の先駆け、環境性能でトップクラス

ボルボは「全車電動化」を掲げており、XC60やXC90のプラグインハイブリッド（PHEV）は、カタログ燃費18〜20km/Lを実現。
電気走行距離も長く、街乗り中心ならガソリンをほとんど使わないケースもあります。

燃費・環境性能・安全性を兼ね備えた「スマートSUV」として、特にファミリー層から人気を集めています。

国産SUVとのリアルな燃費比較

では、国産SUVと比較するとどの程度の差があるのでしょうか。

モデル	駆動方式	燃費（実走行平均）
トヨタ ハリアー（HV）	FF	約16〜18km/L
マツダマツダ CX-60（ディーゼル）	FR	約14〜16km/L
BMW X3（ディーゼル）	4WD	約14〜16km/L
メルセデス GLC220d	4WD	約15km/L
ボルボ XC60 T6	4WD（PHEV）	約18km/L（EV走行併用）

ご覧の通り、最新の輸入SUVは国産SUVとほぼ同等の燃費性能を持ち合わせています。
さらに、走行フィールや静粛性、内装クオリティを考慮すると、燃費以外の満足度はむしろ輸入SUVの方が上と感じる方も多いでしょう。

“燃費以外の価値”こそ、輸入SUVの真骨頂

燃費はもちろん大切ですが、クルマ選びの基準はそれだけではありません。
輸入SUVには「数字では測れない魅力」が数多くあります。

・高速走行時の安定感と静粛性
・デザイン性・内装の上質感
・乗るたびに感じる所有満足度
・長距離ドライブでの疲れにくさ

たとえば大阪〜淡路島のようなロングドライブでも、輸入SUVは“疲れにくく、安定して走れる”。
それは燃費の数値以上に、日々の満足度を高めてくれる大きな価値です。

輸入SUVの実際の維持費は「思ったほど高くない」

輸入SUVに興味はあるけれど、「維持費が高そうで不安」という声は少なくありません。
しかし、実際のところ近年のモデルでは維持費の差はかなり縮まっています。

主な維持費の内訳を見てみましょう。

項目	輸入SUV	国産SUV
燃料費	やや高い（ハイオク・軽油中心）	レギュラー・ハイブリッド中心
税金	排気量次第だが同等水準	同等
車検・整備費	やや高め（部品単価）	安め
保険料	車格に比例（大差なし）	同等

燃費性能の向上により、燃料費の差は以前よりも小さくなりました。
さらに、中古市場では新車時の価格差が大きく下がるため、トータルで見ると「国産SUVとほぼ同等の維持費」で乗れるケースも多いのです。

特にディーゼルモデルでは、軽油価格の安さが大きなメリット。
年間走行距離が1万kmを超えるユーザーなら、ガソリン車よりも燃料コストを抑えられる可能性が高いです。

中古でこそ光る、輸入SUVの“コスパ燃費力”

輸入SUVは新車価格が高いため、中古市場では3年落ち・走行3〜5万kmでも価格が大きく下がります。
それでも車両の質は高く、燃費性能もほとんど変わらない──これが“中古輸入SUV”最大の魅力です。

たとえば、
・新車時800万円のBMW X3が、中古では300万円台〜
・ボルボXC60（PHEV）が、装備充実モデルで400万円台〜
・メルセデスGLCディーゼルが、3年落ちで350万円前後〜

同クラスの国産SUVの新車価格と比べても、「上質な輸入SUVを同じ予算で手に入れられる」わけです。

つまり、燃費性能が改善された今、中古輸入SUVは“お得に高品質を味わえる賢い選択肢”といえます。

グッドディールが提案する「燃費×満足度SUV」3選

大阪市で輸入車・高級車を専門に取り扱う株式会社グッドディールでは、
燃費と満足度のバランスに優れたSUVを厳選してご提案しています。

その中でも特に人気の高いモデルを3つご紹介します。

① BMW X3 xDrive20d（ディーゼル）

力強いトルクと高効率エンジンで、実燃費15km/L前後。
長距離でも疲れにくく、街乗りでも滑らか。
「燃費も走りも妥協したくない」という方に最適。

② ボルボ XC60 Recharge（PHEV）

プラグインハイブリッドで、EV走行距離が長く街乗り中心ならほぼガソリン不要。
北欧デザインの上質さも人気。
環境性能とデザイン性を両立したい方におすすめ。

③ メルセデス・ベンツ GLC220d 4MATIC

48Vマイルドハイブリッド搭載。燃費は実走行14〜15km/L台。
快適な乗り心地と上品な内装で、長距離ドライブの相棒にぴったり。
維持費バランスも良く、初めての輸入SUVにも◎。

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