円安・トランプ関税で輸入車は今売るべきか|2026年5月の中古相場と判断軸

「円安だから輸入車は今が売り時」「いや、関税で逆に下がる」——。SNSやニュースを見ていると、どっちが正解なのか分からなくなる、という方も多いのではないでしょうか。

2026年に入ってもドル円は150〜160円のレンジで動き、トランプ関税は2025年9月の大統領令を経て自動車15%に着地。為替・関税・新車供給の状況がそれぞれ複雑に絡み合い、輸入車の中古相場は「単純に上がっている」とも「単純に下がっている」とも言いきれない局面に入っています。

弊社グッドディールは大阪を拠点に輸入車・高級車の買取と海外への直接販売を行っており、業者オークションの相場と海外バイヤーからの引き合いを日々追っています。その現場から見えてきた「2026年5月時点の現実」と、「今売るべきか・待つべきか」を判断するための材料を、煽らず冷静にお伝えします。

目次

1. 2026年5月、輸入車の中古相場はどう動いているか

結論から言うと、2026年5月時点での輸入車中古相場は「車種・グレードによる二極化」が進行中です。海外バイヤーに人気の高級SUVや4WDは底堅く、一方で国内需要が中心のセダン系・小型輸入車は下落基調にあります。同じ「輸入車」でも、相場の動き方は車種ごとに大きく違うのが現状です。

背景にあるのは3つの力学です。1つ目が為替(円安)、2つ目がトランプ関税、3つ目が国内新車供給の正常化。これらが同時に進行しているため、「為替が動いた=相場が動く」という単純な式が通用しません。

買取の現場で日々感じるのは、業者オークションの落札相場が「海外輸出向けの引き合いが入った車種」と「国内向けのみの車種」で、ここ1年で差がはっきり開いてきたことです。同じメーカーでも、SUVは値持ちが良く、セダンは厳しい。この温度差を踏まえずに「外車は今が売り時らしい」と一括りで動くと、判断を誤る可能性があります。

2. 円安が中古輸入車の価値を押し上げる仕組み

円安が中古輸入車の相場にプラスに働く理由は、大きく分けて2つあります。

① 新車価格の上昇が中古需要を押し上げる

輸入車の新車価格は、為替の影響をストレートに受けます。ドル円が150〜160円のレンジで推移する中、ベンツ・BMW・ポルシェといった欧州勢、テスラなどの米国勢の新車価格は数年前と比べて軒並み上がっています。新車が高くなれば、相対的に中古車の魅力が増し、中古相場の下落を食い止める方向に働きます。

② 海外バイヤーから見て日本の中古車が割安になる

もう一つの、そしてより重要な力学がこれです。円安は海外バイヤーから見ると「日本の中古車が割安に買える」状態を意味します。特にトヨタ・レクサスのSUV系(ランドクルーザー、レクサスRX/LX)、欧州プレミアム車のSUV、スポーツモデルなどは、円安局面で輸出需要が一気に強まります。

業者オークションの落札相場は、最終的に「誰が一番高く札を入れたか」で決まります。海外バイヤー(あるいはその代行業者)が札を入れる車種は、国内買取相場も自然に押し上げられる。ここが「円安=輸入車のリセールに追い風」と言われる本質的な理由です。

3. トランプ関税15%が日本の中古車市場に与える影響

2025年9月、トランプ大統領は日米合意を履行する大統領令に署名し、日本車にかかる米国の追加関税は25%から12.5%に引き下げられ、既存税率2.5%と合わせて計15%で着地しました。2026年5月現在もこの水準が継続しています。

※出典:日本経済新聞・JETRO報道(2025年8月〜9月)、各記事はJETROビジネス短信等でご確認いただけます。

関税の直接的な影響

関税15%は新車輸出ビジネスに対して効くものであり、日本国内の中古車市場に「直接」かかるものではありません。ただし間接的な影響は確かに存在します。新車輸出の利益率が圧迫されることで、メーカーが国内向け新車価格を据え置く、あるいは値上げを抑制する圧力につながる可能性がある。これは中古車相場にも波及します。

中古車輸出への影響

日本から米国向けの中古車輸出は比較的少量で、主要な輸出先は中東・東南アジア・アフリカ・ロシア圏です。これらの市場には米国の関税は関係しません。ただし、2025年12月にロシアが導入したリサイクル税の引き上げ(160PS超の車種が対象)により、ターボ系・高出力SUVの一部は輸出需要が落ち、国内オークション相場も連動して下がる動きが出ています。「関税」と一口に言っても、輸出先ごとに事情が違うのが現実です。

4. 海外バイヤーが今、何を買っているか

海外バイヤーの動きは、業者オークションの相場を最も強く左右する要素です。2026年5月時点で需要が強いカテゴリを整理します。

カテゴリ代表車種主な輸出先現在の需要感
大型SUV・4WDランクル300/250、レクサスLX/RX中東・アフリカ非常に強い
欧州プレミアムSUVポルシェ カイエン、BMW X5/X7、ベンツ GLE/GLS東南アジア・中東強い
高級ミニバンアルファード、ヴェルファイアタイ・東南アジア強い
スポーツ・GTカー911、AMG GT、M3/M4欧米一部・中東底堅い
セダン系(一般グレード)輸入車セダン全般国内中心弱め
小型輸入車ミニ、Aクラス、A3国内中心弱め

※上記は業者オークション・中古車輸出統計および買取現場の体感に基づく2026年5月時点の傾向です。為替・関税・輸出先規制の変化により大きく動く可能性があります。

大阪エリアでは特に、ランドクルーザー・アルファード・ポルシェカイエン・BMW X5あたりは、ここ最近でも海外バイヤーからの引き合いが強く、査定額が国内一般相場より一段高く付くことがあります。一方で同じ欧州車でもCクラス・3シリーズなどのセダンは、相場が緩やかに下がる流れが続いています。

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5. 車種別「今売るべきか」判断ガイド

では、お乗りの車を「今売るべきか・待つべきか」をカテゴリ別に整理します。あくまで2026年5月時点での市場感に基づく判断軸です。

大型SUV・4WD(ランクル系・レクサスLX等)→ 早めに動く価値あり

海外需要が非常に強く、円安局面で相場が押し上げられている代表格です。乗り換えを検討中なら、相場が高止まりしているこのタイミングで動くのは合理的。新車納期が長いモデルは、中古相場が新車価格に迫るほど高くなっているケースもあります。リセールバリューの基礎についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。

欧州プレミアムSUV(カイエン・X5・GLE等)→ 高値圏、急ぐ必要は薄い

こちらも需要は強いですが、ランクル系ほど切迫感はありません。為替次第で半年〜1年は高値圏が続く可能性があり、ライフサイクルの節目(車検前・3年5年の節目)に合わせて動くのが現実的です。

高級ミニバン(アルファード・ヴェルファイア)→ 動向次第で機動的に

東南アジア向け輸出需要が強く、国内でも新車納期問題で中古需要が継続。ただし新車供給が正常化していけば、徐々に相場は落ち着いていく可能性があります。「乗り換え予定がある」なら、半年以内の判断がおすすめです。

セダン系・小型輸入車(Cクラス・3シリーズ・Aクラス等)→ ジリ下げ局面

国内需要が中心で、海外バイヤーの引き合いがほぼ入りません。SUV人気の流れが続く限り、相場はジリ下げが続く見込みです。「数年後に売る」予定があるなら、早めに動いた方が手取り金額は大きくなる可能性が高い。

6. 売却タイミングを見極める3つのサイン

市場全体を細かく追えなくても、以下の3つのサインを意識しておけば、判断のタイミングを大きく外すことは少なくなります。

サイン①:為替が円高方向に大きく動いたとき

ドル円が大きく円高に振れると、海外バイヤーから見た日本車の割安感が薄れ、輸出需要が一段冷え込みます。これは1〜2ヶ月のタイムラグで国内オークション相場に反映される傾向があります。為替ニュースは、輸入車オーナーにとって相場の先行指標になります。

サイン②:メーカーが新車値下げ・大幅マイナーチェンジを発表したとき

テスラのように、メーカーが新車価格を下げると中古相場は即座に連動します。輸入車もモデルチェンジ前後で相場が一段下がるのが定石です。発表前の段階で査定だけ取っておくのは賢明です。

サイン③:主要輸出先の規制・税制が変わったとき

2025年12月のロシアのリサイクル税引き上げのように、輸出先の規制変更は特定カテゴリの相場をピンポイントで下げることがあります。「ターボ系」「高出力SUV」をお乗りの方は、輸出先の規制ニュースもチェックしておくと安心です。

7. 円高シナリオも想定しておく

フェアな情報提供として、円高に振れたケースも触れておきます。

2026年は4月に一時140円台まで円高が進む局面がありました。政府の為替介入や日銀の利上げ姿勢次第では、再び円高方向に動く可能性は十分にあります。仮に130円台まで円高が進んだ場合、海外バイヤーから見た日本車の割安感は大きく減り、業者オークションの落札相場は数%〜10%程度下がる可能性があります。

もちろん円高になれば新車価格も落ち着き、中古車を買いやすくなる側面もあります。ただし、輸入車を「今売る側」から見れば、円高は基本的に逆風です。「絶対に売る」と決めているのであれば、円高局面に巻き込まれる前に動くのが合理的、というのが買取現場のリアルな判断軸です。

8. まとめ

2026年5月時点の輸入車中古相場は、為替・関税・新車供給の3つが絡み合い、車種カテゴリで二極化が進んでいます。「今が売り時」「待つべき」は車種次第、というのが冷静な答えです。

  • 円安は中古輸入車の相場にプラス。海外バイヤーから見た「割安感」が業者オークションを通じて国内相場を押し上げる。
  • トランプ関税15%は新車輸出に効くもの。中古車市場への影響は間接的で、輸出先ごとに事情が異なる。
  • 大型SUV・4WD・高級ミニバンは海外需要が強く高値圏。乗り換え予定があるなら早めの判断が合理的。
  • セダン系・小型輸入車は国内需要中心でジリ下げ局面。先延ばしほど手取りが減るリスクあり。
  • 判断材料の3つのサインは「為替の円高転換」「新車値下げ・マイナーチェンジ発表」「主要輸出先の規制変更」。
  • 円高シナリオに備えるなら、「絶対に売る」と決めているケースは円高転換前に動くのが基本。

市場は毎日動いています。「今いくらか」を知っておくこと自体が、次の判断材料になります。売る・売らないは別として、現在の市場価値を把握しておくことを強くおすすめします。

為替も関税も日々動いています

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よくある質問(FAQ)

Qトランプ関税15%は日本の中古車輸出にも関係しますか?

A

基本的に関係しません。トランプ関税15%は日本車の米国向け輸出にかかるものであり、中東・東南アジア・アフリカ・ロシア圏などへの中古車輸出には適用されません。日本の中古車輸出の主要先はこれらの市場のため、関税が日本国内の中古車相場へ与える影響は間接的なものに留まります。ただし新車輸出の利益率が圧迫されることで、メーカーの国内新車価格戦略に影響し、結果として中古相場に波及する可能性はあります。

Q円高に振れたら輸入車の中古相場はどうなりますか?

A

円高が進むと、海外バイヤーから見た日本車の割安感が薄れ、輸出需要が冷え込みます。これは1〜2ヶ月のタイムラグで業者オークション相場に反映され、特に海外輸出が多い大型SUV・4WD・高級ミニバンの相場が数%〜10%程度下がる可能性があります。仮に130円台まで円高が進めば、それなりに影響が出ると想定しておくのが現実的です。

Q今、売却を急ぐべき車種はありますか?

A

セダン系・小型輸入車(メルセデスCクラス、BMW3シリーズ、Aクラス、ミニ等)は国内需要が中心で海外バイヤーの引き合いが弱く、相場のジリ下げが続いています。数年後に売る予定があるなら、先延ばしほど手取りが減るリスクがあるため早めの判断が合理的です。一方、大型SUV・4WD・高級ミニバンは現在高値圏のため、乗り換え予定があるなら今のタイミングは追い風と言えます。

Q業者オークション相場と一般の買取相場は連動しますか?

A

はい、強く連動します。買取店が車を仕入れた後、最終的には業者オークションに流すか、自社の小売・輸出ルートで販売します。そのためオークション相場が買取査定額の上限を決める「天井」になります。ただし海外への直販ルートを持つ買取店は、オークション相場の縛りを受けずに査定額を提示できる場合があり、これが買取店ごとの査定額の差を生む大きな要因です。

Qグッドディールは海外バイヤーとの直接取引もしていますか?

A

はい、弊社グッドディールは中東・東南アジアを中心とする海外バイヤーとの直接販売ルートを保有しています。ランドクルーザー、レクサスLX/RX、アルファード、ポルシェカイエン、BMW X5/X7、ベンツGLE/GLSなどは特に海外需要が強く、国内オークション相場を上回る査定額をご提示できるケースが少なくありません。残クレ・ローン中のお車でも、残債精算から名義変更まで弊社で代行いたします。

※本記事に掲載している為替レート・関税情報・中古車相場の傾向は、2026年5月時点での公開情報および業者オークション・買取現場の体感に基づく参考値です。為替、関税、輸出先規制、新車供給状況は日々変動するため、最新の正確な情報は財務省・経済産業省・JETRO等の公式発表および各買取店の見積もりにてご確認ください。

株式会社グッドディールが大阪で選ばれる理由

大阪・関西圏を中心に輸入車・高級中古車の買取と販売を手がける私たちグッドディールは、単なる中古車業者ではありません。お客様が大切にしてこられたお車の価値を、プロの眼識で正しく評価し、次のオーナー様へと橋渡しをするパートナーでありたいと考えています。

為替・関税・輸出先規制は日々変動しますが、その動きを最も早く反映できるのが海外直販ルートを持つ買取店です。グッドディールでは、毎日の業者オークション動向と海外バイヤーからの引き合いを踏まえた査定で、ディーラー下取りや一般買取店とは違う角度の査定額をご提示します。残クレ・ローン中のお車も、残債精算から名義変更まですべて代行いたします。

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